いわき幼稚園ブログ
「絵本美術館のクリスマス」招待
2024-12-18
『おゆうぎ会』が終わった後の子どもたちの楽しみは…なんと言っても “クリスマス”!!
もうそんな季節なんですね。
今年の絵本美術館のクリスマス招待は、園の『クリスマス会』と同じ日になった学年もありましたが、「絵本美術館のクリスマス」もまた子どもたちにとっては、毎年大きなお楽しみなんです。
絵本美術館も、この季節にはこれまで40本近くのツリーを飾ってきましたが、正直、飾った本人も思い出せないくらいの数のツリーです。
同じ絵本のテーマでガラリと趣向を変えて…というものが多いのですが、今年のテーマ「ヒグチユウコ」もまた然り。
モチーフを変えて、今回で3回目となります。
絵本美術館は全国から絵本好きの方が集まる場所でもあるため、圧倒的人気のヒグチユウコをテーマにすることが多かったのですが、今年は海外の展覧会も成功し、そのテーマ “シークレットフォレスト” にあやかり、当館のテーマも“シークレットガーデン” とさせていただきました。
ちょっぴり神秘的なツリーに、「きれい〜!」と声をあげながら入ってきた子どもたちもちょっぴり緊張気味。
そうですよね。サンタさんから今クリスマスプレゼントをいただいてきたばかりの子どもたちでしたら、この世界観の違いに戸惑うのも無理はありません。
園のカラフルなオーナメントのツリーから一転、純白のツリーに反応もさまざま。
きっと、明日のお母様たち(保護者の日)の方が大きく反応が見られるかも知れません。
しかし、ヒグチユウコさんの絵本を子どもたちに見せると…
「ギュスターブくん!」
と声があがり、逆に凄いな…と感心させられました。
子どもの頃からこの世界線に触れておくのは素晴らしいことです。
何と言っても、“想像力” がその人の人生を豊かにするのですから。
下階のツリーは、昨今の昭和レトロブームにちなんだ “文化人形” のツリーです。
文化人形は大正から昭和初期にかけてのものなので、今の子どもたちはほとんど目にすることがありません。
しかし、「昔の子どもは、こうした布人形で遊んでいたんですよ」と手にとって見せると、男の子も女の子も興味津々で長いこと見入っていました。
日本の「かわいい」が全部詰まった “文化人形”。
子どもの感覚とともに、その造形は心に深く刻まれたことと思います。
数年前に、ツリーを太古の森に見立て、何十体もの恐竜を忍ばせ飾った “恐竜ツリー” は男の子たちに大人気でしたが、この“文化人形” ツリーは意外にも男女の心をとらえたようです。
子どもたちにもいつも言うのですが、ツリーを飾るのは球体(オーナメント)ばかりではなく、こうした「自分の好きなもの」で遊ぶのもまた一興ですよ!
