いわき幼稚園ブログ
ブログを通して、園の様子をお伝えします。
待ちに待った『サラダ・パーティー』
2020-10-09
夏の初めから育てた、夏野菜のきゅうりとトマト。
毎日の水やりや観察の記録を経て、夏中、収穫の喜びを味わった子どもたちですが、いよいよ今日、『サラダ・パーティー』の日を迎えることになりました。
新型コロナの影響で、いつものようにグループごとに分かれてワイワイ騒ぎながらの賑やかなパーティーにはなりませんでしたが、子どもたちも健気にも事情はよくわかっています。
パーテイションで仕切られた空間で、それでも「たのし〜い!」と時折り呟きながら、はじめての包丁を楽しんでいたようでした。
残念だったのは、ドレッシング作りを子どもたちに経験させられなかったことです。
みんなで分担しながら材料を合わせ、順番に攪拌していく作業がまた楽しいのですが、今年は念のため先生が作り、子どもたちのテーブルをまわりました。
いつもおかわりの声が絶えない、レモンと蜂蜜入りの特製ドレッシングです。
今回もあちらこちらで、「もっとかけて!」の手が上がっていました。
野菜嫌いの子もこのちょっぴり甘いドレッシングにつられて、いつもより箸が進むようですが、何より自分たちで苗から育てた野菜を調理しての、“とくべつの一皿”です。
これは格別の味ですよね。
震災後、すこしでも「食」に対する不安を解消し、「食」に興味をもってもらおうと始めた食育ですが、年長さんになったら…と、子どもたちが一番楽しみにしているお料理の時間です。今年も開催できて、ほんとうに良かったと思いました。
次は、12月の“クリスマスケーキ作り”ですね。
今日の子どもたちのはしゃぎようを見ていたら、「なんとか無事開催できますように!」と、心から願うばかりです。
魔女まつりの日
2020-10-07
ハロウィンまでまだひと月ありますが、今日は年中組の子どもたちが胸をドキドキさせながら絵本美術館にやって来ました。
絵本美術館では、これから10日間にわたって、“魔女まつり”がおこなわれます。
エントランスでは、二人の魔女がお出迎え。
子どもたちの笑いが止まりません。
(今日がどんなに楽しい日かわかりますね。)
さて、子どもたちは魔女たちが魔法をかけた絵本をたっぷり楽しんだ後、「trick a treat!」と口々に言って、魔女からお菓子をもらいました。
それから魔女の後についてどんどん歩いて行くと、海が一望できるピクニック場にたどり着きました。
今日は海が碧く、潮風がとても気持ちのよい、まさにピクニック日和。
水平線に白いお船を見つけながら食べるおべんとうは…なんて、おいしいんでしょう!
もちろん、魔女たちからもらった甘いお菓子もね。
夏の終わり
2020-09-16
毎日、お天気のよい日が続いています。
しかし、園舎を吹き抜ける風は次第に秋の気配を帯び、子どもたちがこの夏興じた水あそびもついに終わりを迎えようとしています。
ここしばらくはウォーターテーブルをデッキに20台ほど並べ、子どもたちは朝から裸足で駆け回っています。
プール遊びの代わりに設置したウォーターテーブルですが、連日びしょ濡れになりながら、歓喜とともに子どもたちもこの残暑を乗り切ることができました。
大きい組さんはアクアプレイ(水路あそび)とともに、水の流れるしくみに夢中になりました。
小さい組さんは、ただただ水の冷たさ、気持ちよさを楽しみました。
お母さま方には、毎日お着替えばかりで、ほんとうに申し訳ありませんでした。
きょうは小遠足びより
2020-09-03
毎日、ほんとうに厳しい暑さがつづいています。
昨日は年中組の『ぴのきお』と『ありす』さん、
今日は年少組の『ばんび』さんが、小遠足で絵本美術館を訪れました。
例年でしたら、この時期はアクアマリンを訪れますが、今年は新型コロナ感染防止のために安全な附属施設で夏の名残を楽しむことになりました。
お弁当持参でやってきた子どもたちは、お外の大階段に座って、遠くに水平線を眺めながら、冷たいかき氷をいただきました。
聞けば、今年の夏はじめて海を見た子も多く、子どもたちからは「あ、くじらだ!」「サメもいるよ!」と、はしゃいだ声もきかれました。想像力が豊か。
大きな白い船が現れると、「あのお船にのりた〜い」と皆口々に…たしかに乗ってどこまでもどこまでも行ってみたいような、まさに夏の遠足びよりでした。
潮風に吹かれながら頬張るおにぎりも、とても美味しかったようですよ。
お母さま方、ありがとうございました。
「からからつみき」の醍醐味
2020-08-27
今朝、まだみんなが登園していない頃に年中さんのお部屋をふと覗くと、男の子三人が「からからつみき」で、すごい構造物を作っていました。
まるでインカ帝国の神殿の石組みと同じ、寸分隙のない木組みです。思わず近くにいた先生たちを呼んでしまいました。
昔、カフラー王のピラミッドの前で感じたような得も言われぬ感動です。
6月に宮崎の飫肥杉(おびすぎ)で作った『からからつみき』を10,000枚購入し、各お部屋に分け置いて自由に遊ばせていましたが、あの頃はまだ創造物を作ると言うより、年長さんでもただ目の前に重ねたり、並べたりしているだけでした。
それがわずか2カ月足らずで、数種類ある長さや大きさ、厚さの板片を、ミリ単位で正確に積み重ねられるようになったのです。
…しかもほら、こんなに美しい。
大人でもこれほどキッチリ積み上げることはできませんよね。
こんな仕事のできる人間は、相当“知能”が高いと思わずにはいられません。
それが、わずか数ヶ月前までほぼ1人遊びの年少さんだったのですからオドロキです。
その後、どんどん登園してきた男の子たちが積み上げに加わり…最後は、「カッシャーン!!」
盛大に打ち壊されておりました。
そして、みんな笑顔で、なんの未練もなくアクアプレイ(水路あそび)の方に飛んでいってしまいました。
『からからつみき』のカタログによれば、この「カッシャーン!!」までがセットで、カラカラと壊されるその爽快感をもって完結らしいのです。
しかしながら、子どもたちにはいつも驚かされっぱなしです。